札幌座
札幌座は、TPS(シアタープロジェクトさっぽろ)として1996年に北海道演劇財団の付属創造集団として発足し、2012年4月、北海道で演劇活動を目指す演劇人が共同で活動する場となるよう「札幌座」と名称をあらためました。民間でありながらも、パブリックな役割を帯びた札幌の中核演劇創造集団として、専属メンバーのほか、道内外の他劇団で活動する人も参加して、多様な演劇人たちと世界の名作や現代劇、北海道を描く創作劇を上演しています。
広がる演劇ワークショップ
小学生から大学生まで児童青少年を対象に演劇を通じたコミュニケーション力向上のためのワークショップを、学校に出向き、年間60回ほど行うなど、社会や地域のニーズに対応する演劇ワークショップを実施しています。2017年からは子育て世代の母親や乳幼児などを対象としたワークショップにも取り組みます。
演劇人の育成
劇場以外にも多様な場でスキルをもつ演劇人が求められています。豊かな感性とスキルを備えた地域の力となる新たな人材育成を目的に、研修生システムでの俳優養成をおこなうほか、演出家の育成にも力を入れています。
海外との交流
韓国の各都市、サハリンとの演劇交流を通じ北海道の演劇を発信するとともに、札幌座のディレクターたちが主催する劇団を海外に送り出すなど、札幌の演劇人が世界を経験できる場を提供しています。
また、海外の観光客が増加する北海道で、雪まつりシーズンには、英語、中国語、台湾語、韓国語などの多言語で字幕付き公演をおこない北海道の演劇を海外の方々も鑑賞できる機会を作っています。