劇団視線
(韓国/ソウル)
韓国の伝統舞踊・音楽・絵画を通じて詩的・隠喩的・象徴的記号の作品を追求する劇団。俳優の身体を舞台言語化するため、舞踊、ボイス、動きを基盤とした多様な身体メゾットを探るとともに、人間と生、歴史と社会への眼差しを語り、演劇的試みを積み重ねながら、演劇性、演劇らしさを模索している。
『嬖姫(嬖姫)
~王子を愛した2人目の后~』
作・演出:
ホン・ランジュ
★公演は終了致しました。
<韓国との交流について>
北海道演劇財団は、平成19年から韓国との演劇交流を進めています。これまでソウル、光州、釜山、仁川の劇団、劇場との相互訪問公演、ワークショップ等を行ってきました。今回は韓国の小劇場演劇を代表するソウルの「大学路小劇場祝祭」(D.Fasta)と「札幌劇場祭TGR」との演劇祭同士の新たな交流となります。
<作品について>
この作品は、ジャン・ラシーヌ作『フェードル』を高句麗と北国を背景に再創作したものです。極限まで登りつめた欲望と罪悪感の闘い、社会が示す道徳と内面が示す欲望のボーダーで引き起こされる人間であり女である者の葛藤。この葛藤を通じで現代人の欲望とアイデンティティーを考察します。また伝統という枠を越え、現代でも有用である伝統の現代化を通じて、演劇的な面白さをアピールします。
<あらすじ>
高句麗の第二代王瑠璃(ユリ)の二番目の后嬖姫(ペヒ)は、義理の息子である慧明(へミョン)王子を愛し、罪の意識に苛まれる。慧明は、蓋馬国の王女でありながらも芸人に変装した禾姫(ファヒ)を愛してしまう。瑠璃王が崩御したという知らせに嬖姫は慧明に愛の告白をするが、慧明はこれを拒む。死んだはずの瑠璃王が生きて戻ると、恐怖にすべてを話そうとする嬖姫を守ろうとクングムは、慧明が不義を犯したように策略を図り、慧明は芸人に変装して敵国に侵入し、嬖姫を避けようとする。嬖姫の呪いで錦衾は死に、慧明は属国の流民暴動で殺される。慧明の死体を見た嬖姫は真実を告白するが…
〔札幌劇場祭TGR2013参加作品〕
日時:11月1日(金)19:30
2日(土)14:00/18:00
3日(日)14:00
料金:一般2,500円 学生1,500円 高校生以下1,000円
チェーホフ劇場とのセット券:4,400円
※11月21日・22日公演のロシア連邦/ユジノサハリンスクからやってくるチェーホフ劇場の公演と本公演を1回ずつご覧いただけます!
<お問い合わせ>
011-520-0710(北海道演劇財団)
zoo@h-paf.ne.jp