フレップの花、咲く頃に
札幌座
札幌座第55回公演
このお芝居について
そこに国境はなかった
ただ人と人とが、生きるために向き合い
共存していた
1945年8月15日、日本の敗戦をサハリンで迎え
帰国した日本人たちの手記から着想を得た物語を
ホエイの山田百次が戯曲化
札幌在住・サハリン出身のアリョーナを友情出演に迎え
昨年、MAMの「父と暮せば」でTGR俳優賞を受賞した高橋海妃
RED KING CRABの竹原圭一
西田薫
そして熊木志保を配役
朝鮮人、日本人、ロシア人、樺太アイヌたちが
国家・民族の垣根を越えて一つのコミュニティを
奇跡的に形成していた「混住」の時代
個人レベルでの心の交流を描きます。
演出家からのメッセージ
台本を執筆するのは山田百次くん(ホエイ)です。「珈琲法要」をご覧になられた方も多いと思いますし、2月「暴雪圏」での強盗殺人犯の演技も記憶に新しいと思います。
昨年「亀、もしくは…。」のサハリン公演を終え、サハリンとの新たな交流を検討していた矢先に、私が出会った一つの手記をもとに百次君が取材を重ね、脚本化してくれました。敗戦直後の樺太に残留していた日本人の方々が経験した「混住」という時代。当時小学生だった吉岡潤三さん(北海道演劇財団理事)のお宅に、突然ソビエト軍のトラックが横付けされ、一組のロシア人夫婦が降ろされて「お前たちは今日からこの夫婦と一緒に暮らせ」と命じられたのだそうです。それから、ロシア人の夫婦と吉岡さんのご家族の2年ほどの暮らしが始まったのですが、そのころ樺太には大勢の朝鮮人も連れて来られていたり、樺太アイヌの方々もいたり、様々な民族の人たちが、垣根を持たずに一緒に暮らすコミュニティを形作っていたのだそうです。実際に北海道のすぐ隣の島で起こっていたことを舞台上に現わすためには、ロシア人の俳優が必要でした。サハリンのチェーホフ劇場から呼んでこなければならないかなぁ…と考えていた矢先に、テレビの画面に現れてくれたのがアリョーナさんでした。すぐに電話に飛びつき、連絡先を調べて出演交渉したところ「友情出演」という形で出演してくれることになりました。山田百次くんも勿論出演し、5月の「シンデレラ」に続いて連投の西田薫、熊木志保、そしてMAMの「父と暮せば」でTGR俳優賞を受賞した高橋海妃さん、更に竹原圭一くん(RED KING CRAB)も、二つ返事で出演を了承してくれました。
今年は「日本におけるロシア年」だそうで、日本とロシアの友好・交流について考えることの多い年だと思いますし、北海道150年という事で、記念事業としても登録をさせていただいています。北海道から世界を、そしてこの国の近代を眺め感じ・考える貴重な作品になると思います。シアターZOOで全10ステージ、皆さまを劇場でお待ちしています。
作者 | 山田百次(ホエイ・劇団野の上) |
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演出 | 斎藤歩 |
キャスト | 山田百次
西田薫(フリー) 熊木志保(札幌座) 竹原圭一(RED KING CRAB) 高橋海妃(フリー) 友情出演 アリョーナ(ジャイブプロモーション) |
スタッフ | 演出助手
清水友陽(札幌座・劇団清水企画) 舞台美術デザイン・舞台監督 すがの公(札幌座・ハムノイズ) 舞台製作 アクトコール(株) 照明プラン 秋野良太(祇王舎) 音楽制作 北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻 衣裳デザイン 吉田直子(札幌座) 小道具 熊木志保(札幌座) 音響オペレーター 林千賀子(札幌座) 字幕オペレーター 富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ) 韓国語指導 木村典子(札幌座) ロシア語翻訳・指導 アリョーナ 宣伝美術 若林瑞沙(studio COPAIN) 制作 富岡尊廣(NPO法人札幌座くらぶ) プロデューサー 木村典子(札幌座) |
公演日程表 | 6月28日(木) 19:30~
6月29日(金) 19:30~ 6月30日(土) 13:00~/18:00~(前売り券完売) 7月1日(日) 14:00~ 7月2日(月) 14:00~/19:00~ 7月3日(火) 19:00~ 7月4日(水) 14:00~/19:00~ |
チケット料金 | 前売・当日共通
全席自由・税込み ・一般: 3,500円 ・学生: 1,800円 ・高校生以下: 1,000円 ・札幌座クラブ会員:無料(招待) |
チケットの取り扱い | 【エヌチケ】(チケットを公演当日会場受け取りで手数料無料。チケット代だけでご購入できます)
https://www.ticket.ne.jp/nt/ 【チケットぴあ】(セブンイレブン、サンクス、ぴあ店舗でも直接ご購入できます) Pコード:486-020 【ローソンチケット】(ローソンでも直接ご購入できます) Lコード:11744 【大丸プレイガイド】 TEL:011-221-3900 【北海道演劇財団】 TEL:011-520-0710 |
お問い合わせ | 北海道演劇財団
011-520-0710 office@h-paf.ne.jp |
主催 | 公益財団法人北海道演劇財団・NPO法人札幌座くらぶ |
協賛 | 特別支援団体
北洋銀行 ホクレン農業協同組合連合会 岩本・佐藤法律事務所 北海道新聞社 HTB北海道テレビ (北海道演劇財団は、皆さまから特別なご支援を頂き、北海道を演劇で豊かにする様々な活動を行っています) |
協力 | サハリン取材協力
オリガ・ヤコヴレヴァ イリーナ・ドガディーナ 制作協力 ダブルス |
後援 | 札幌市、札幌市教育委員会、駐札幌大韓民国総領事館、NPO法人北海道日本ロシア協会
HBC北海道放送、STV札幌テレビ放送、HTB北海道テレビ放送、UHB北海道文化放送、TVhテレビ北海道、STVラジオ、Air-G' FM北海道、FMノースウェーブ、FMアップル、北海道新聞社、朝日新聞北海道支社、毎日新聞北海道支社、読売新聞北海道支社 |
助成 | 文化庁 文化芸術振興費補助金
(舞台芸術創造活動活性化事業) 独立行政法人 日本芸術文化振興会 |
企画制作 | 北海道演劇財団 |