私たちが機械だった頃
弦巻楽団 × 北海道大学 CoSTEP
このお芝居について
1000日だけ、ほんの少し先の未来。日本。
人々の健康管理のために開発された「ノーティティア」。それはナノサイズの機械を身体に埋め込むことで、自分の健康状態を管理し、より充実した生活を送ろうという新技術だった。身体に埋め込むことで肉体のみならず、精神の状態までも感知し、問題点や改善点を知らせてくれる「ノーティティア」は、誰もが喜ぶ新技術のはずだった。
「ノーティティア」を自分たちの暮らしに導入するか否か、話し合う夫婦。ささいな、相手のためを思ってなした決断は、思わぬ波紋を広げていく。
今回の公演は前半、後半に分かれ、「劇」である前半の上演後、後半は観客である皆さんに登場人物の決断や行動を踏まえて、『自分だったらどうするか/どう思うか』を少人数のグループでディスカッションしていただきます。物語を見たことで「ノーティティア」のことをどう感じるか、意見交換し話し合っていただいた後、結末をご覧になってもらうという公演形式になってます。
北海道大学CoSTEPの協力のもと、意見交換の時間も体験していただく参加型演劇です。ぜひ登場人物の一人となって一緒に体験して下さい。
※ディスカッション内容を全員の前で「発表」することを強制はされません。
サイエンスコミュニケーションについて研究する北海道大学CoSTEPでは、これまでも最新技術をいかに私たちに伝えるかの試みとして「演劇」を用い、裁判劇や討論劇を導入して来ました。それを今回、より本格的な形で、プロの劇団による上演だとどのような結果が出るかをテーマに、コラボレーションを発案。テンポの良い会話劇で幅広い観客層に支持される弦巻楽団との協働がここで実現しました。
今作のテーマは、体に埋め込むことで24時間365日、生体情報を集めて健康管理を行うことを可能にする技術です。ここ数年でウェアラブル端末などを用いて、日々の活動の「ログ」を集めていることは日常のことになってきました。技術による肉体の進化、治療、あるいは改良、改造は私たちの何を変えるのでしょうか。
こちらをテーマにCoSTEPがこれまで実践して来た「討論劇」を、弦巻啓太による書き下ろし脚本で観客との討論空間を作り上げます。
出演は弦巻楽団の舞台を支えてきた、実力ある俳優が結集。池江蘭、岩杉夏、袖山このみ、塚本奈緒美、村上義典の5名で濃密なドラマを描きます。
作者 | 弦巻啓太 |
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演出 | 弦巻啓太 |
キャスト | 池江蘭
岩杉夏 袖山このみ(劇団words of hearts) 塚本奈緒美 村上義典 |
スタッフ | 照明:山本雄飛
制作:弦巻楽団 久慈優花 制作協力:ダブルス |
公演日程表 | 2019年 7月13日
14:00/18:00(2ステージ) ※ともに開演時間 開場は開演の30分前。 |
チケット料金 | 前売り:
一般 2500円 学生 1500円 当日: 一般 3000円 学生 2000円 (未就学児童入場不可) |
チケットの取り扱い | 弦巻楽団tsurumakigakudan@yahoo.co.jp
エヌチケ https://www.ticket.ne.jp/nt/ ローソンチケット (Lコード:11933) カルテットオンライン https://www.quartet-online.net/ticket/kikaidattakoro 道新プレイガイド 市民交流プラザチケットセンター |
お問い合わせ | 弦巻楽団
090-2872-9209 tsurumakigakudan@yahoo.co.jp |
主催 | 一般社団法人劇団弦巻楽団、北海道大学高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) |
助成 | 本企画は、2018年度 科学技術社会論・柿内賢信記念賞(実践賞)「演劇の専門家による「対話劇」を用いた「科学技術の社会実装についての熟議の場」の創出」および、科学研究費助成事業「演劇を用いた科学技術コミュニケーション手法の開発と教育効果の評価に関する研究(基盤研究C 19K03105)」(共に研究代表:種村剛)の助成による。 |